== バレエオタN ==

コジョカル見てきました

アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト Bプロ (2012年2月22日)

結論。すでに分かっていたことではありますが、アリーナ・コジョカルは、私ごときが冗談にせよ、コジョちゃんなどと呼べる人ではありません。

生まれながらの才能と不断の努力、それに芸術に対して、というよりも何かもっと大きな存在への謙虚さ、敬虔さを持った、稀れ人としか言いようがありません。

となれば、感想といっても、公演としての出来、不出来みたいなことを言うに止めざるを得ません。

集まったダンサーは、全員素晴らしかった。休憩、カーテンコール込みで3時間、贅肉のない内容で好感をもちました。

ガラ公演は、一種のお祭りですので、皆様、いつもより余計に回ったり飛んだりするものですが、それにしても最後のドンキは超絶技巧の連続。全員が現代最高のテクニックを見せてくれました。その中でもコジョカルは機械的なテクニックが突出することなく、表現の必要な要素として溶けこんでおり、やはり飛び抜けています。

コジョカルはグラン・パ・ド・ドゥのコーダで、通常、グラン・フェッテに突進するところで、見たこともないスローなイタリアン・フェッテを完璧にこなしてみせました。普通なら、ダブル、トリプルとぶりぶり回って見せたくなるところを、そう来ましたか。

男性陣も派手な飛び技?連発でしたが、結局、バレエとして美しくないと、意外に感銘は薄い、ということも再確認しました。そりゃ、びっくりはしましたよ。でも、それだけだったら、体操の内村航平を呼んでくれば、即、はるかにすごいことをやりそうじゃないですか。

ところで、そのテクニックの土台となるであろう、フィジカル面(見た目)も皆様すごかった。コジョカル筆頭に格闘家か?!と突っ込みの入りそうなたくましさ。まさにアスリート。

スマートで手足の長い優秀なアスリートタイプ、がメジャーなバレエ団の主役級を占めるのは当然のことで、今さら文句をつけても詮無いことです。

しかし、例えば、マイヤ・プリセツカヤの首から腕への優美なラインもバレエ特有の美だったのではないでしょうか。

さて、長くなってきたので箇条書き

・コボーさん(コジョカルの人生でもパートナー)は、やはりとても張り切っていた。
・コボーさんの『ザ・レッスン』は、はまり役であった。きもい、こわい。
・コボーさんは小坊さんと表記したらどうか。
・アスリートタイプばかりで、みたいに書いたが、よく考えたら、カスバートソン、クリメントヴァ両女史は、それぞれ違う意味で優美でよかった。
・ガラも楽しいが、やはり全幕ものがいいなあ。
・やはり生演奏でないとさみしい。
・コジョちゃん、ますますサイコー。見るべし。同時代に生きる幸せ。
・初めてバレエを見る方は、コジョカル主演の全幕物がおすすめだ。間違いない。

最後に『椿姫』のピアノ。舞台下、下手寄りで生ピアノ。生演奏はこれのみで、他演目はテープ使用。

衷心より申しますが、ピアニストご本人にも御気の毒です。あの状況ではうまく弾けないでしょう。結果、観客は舞台上に集中できません。コジョカルに比すべきピアニストを呼べるのならともかく。そうでなければ、テープ使用で全く構わない。

例えばミケランジェリに弾いてもらうのはどうだろう。
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