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ためになる?バレエ漫画より・・・『言霊』山岸涼子

【言霊】山岸涼子

その1 「これで最後だ!」が失敗の元

(ヒロインの澄・さやか)
「私、フェッテでこれが最後の一回と思ったらコケちゃった。これ、いつもなんだけど・・・」
(憧れのイケメンダンサー聖也)
「あれ、知らなかった?『これで最後』と思うと、脳が運動機能を停止させちゃうらしいよ。だから2、3回余計にあるつもりでやるんだよ」
(澄)
「えー本当!?知らなかった。聖也さん素敵~!」
(聖也)
「でも、本当に余計に回っちゃだめだぜ!」

その2 人を呪はば穴ふたつ
澄には、意地悪なライバルの梓がいる。コンクールでも、つい「梓ちゃんなんて失敗しちゃえ」と思ってしまう澄だったが・・・

(澄)
「失敗しちゃえ、って、心の中で思っているだけだけど・・・相手に届くとでも思っていたのかしら?むしろ『失敗』なんてマイナス指向の言葉を自分だけが聞いている。相手を呪う行為が自分を呪縛して、自分自身を失敗に追いこんでいたんだわ!!悪口を言うときは直接に!ってことね!」
(聖也)
「最後ちがーう!!」

上記、台詞など編集してあります。スタジオにあるから読んでね。『アラベスク』も必読!
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『ドン・キホーテ』のおすすめDVD

春たけなわ、ということは、夏の発表会もけっして遠くない!

今年の全幕物『ドン・キホーテ』をDVDで見てみようかしら、という方へ。
パリ・オペラ座のものなど、誰でも手が伸びるであろうものは、さておいて、見逃しがちなおすすめDVDをご紹介します。

モニク・ルディエールのドキュメント物に、パトリック・デュポンとの稽古風景が入っています。これが絶品。
Comme Les Oiseaux [DVD] [Import]Comme Les Oiseaux [DVD] [Import]
(2009/03/20)
Monique Loudieres

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パリ・オペラ座の稽古場で、ピアノ伴奏で、ほんの10分ほどでしかありませんが、『ドン・キホーテ』に欲しい情感のすべてがあると思います。お見逃し無く。ただし、日本以外のリージョンコードなので、プレーヤーも一緒に借りてください。

同じく、ほんの一部ですが、以前ご紹介した、マイヤ・プリセツカヤのDVDに入っているもの。
Diva of Dance [DVD] [Import]Diva of Dance [DVD] [Import]
(2006/02/21)
Maya Plisetskaya

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他に、ルドルフ・ヌレエフ主演のものと、ミハエル・バリシニコフ主演のもの。
2人とも、キトリがかわいそうなほどの、さすがの存在感。
Don Quixote [DVD] [Import]Don Quixote [DVD] [Import]
(2000/11/07)
Robert Helpmann、Ray Powell 他

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ミハイル・バリシニコフの「ドン・キホーテ」 [DVD]ミハイル・バリシニコフの「ドン・キホーテ」 [DVD]
(2012/03/07)
アメリカン・バレエ・シアター

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どれもお早めにどうぞ。
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スタジオDVDライブラリーの(ほとんど)すべてを見た私のおすすめDVD その2

その①はこちら

②往年のダンサーがすばらしい(女性編)

最近のアスリートのように鍛え抜かれたダンサーもすばらしいですが、往年のプリマ達の優雅さも是非ご覧ください。

マイヤ・プリセツカヤ

ノーブルな横顔から肩へのラインが印象的なロシアのプリマ。
私は、手塚治虫のマンガに出てくるバレリーナ(あるいは外国人女性)のモデルは、世代から言っても風貌から言っても、プリセツカヤではないか?と思っています。

一番のおすすめは、『Diva of dance』に入っている『ドン・キ・ホーテ』。
Diva of Dance [DVD] [Import]Diva of Dance [DVD] [Import]
(2006/02/21)
Maya Plisetskaya

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キトリの出のところから、しばらくの部分だけですが、これほど生命力にあふれたバレエは見たことがありません。踊る、とかバレエというのは、つまり、こういうことなのではないでしょうか。あらゆる芸術は、要するに、ひとつには、生きてるだけで丸儲け!!と叫んでいるのでしょう。

同じdvdにベジャール振り付けの『ボレロ』も入っています。そもそもは円卓の上のメロディーは、女性を想定していたそうです。ジョルジュ・ドンとは違うが、これまた必見。

カルラ・フラッチ

過去、イタリアのバレエ界で、もっとも高名なダンサー。
バレエ界の倍賞千恵子。

今後、このようなダンサーが現れることがあるのかは、はなはだ疑問。
圭角のない、親密な雰囲気。少なくとも稽古場だけで養われるものとは思われません。

ヌレエフと組んだ『ジゼル』がありますが、カーテンコールで無数の花が投げ入れられます。
あまり数が多いので、何か劇場側の演出でもあるのか?とも思いますが、不明。
今の劇場では花を投げるのは(オーケストラの楽器を傷つけないよう?)禁止ですが、やはり、こういうのはなかなか良いものです。

古い映像では、昔の劇場の雰囲気も楽しみのひとつですね。

ナタリア・マカロワ

ロシアから西側へ亡命したダンサー。ニューヨークのブロードウエイミュージカルにも出て、トニー賞まで取っています。

『Natasha』というオムニバス物ではミュージカルの一場面?も収録。英語によるスピーチも入っていて、これが抜群におもしろいです。

この人は、奇人ともいうべき人のようで、例えばこんな話が・・・

バリシニコフと白鳥で組んだときのこと。事もあろうに、2幕のオデットの出をマカロワが間違えて、早く出てきてしまった。どうしたかというと・・・「あー!!わたし間違えた!!」と大声で叫びながらまた引っ込んでいった。バリシニコフは、「こいつとは二度と組まない」と誓ったと。

といってももちろん、お笑いだけなはずもなく、白鳥のdvdもありますが、非常にすばらしいです。(ただしバリシニコフではありません。また、日本の機械では見られない形式のもの。スタジオで、何でも再生できるデッキも貸し出せます)

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(番外編)グラン・フェッテは必要か?本も読んでね

スタジオには、マカロワの自伝もあります。その中で、「白鳥は、オディールのグラン・フェッテがあるので、どうにも憂鬱だ」と言っています。

dvdでは、確か32回普通にまわっていますが、これだけの名バレリーナでも回転系は苦手だったようです。
ちなみに前出のプリセツカヤの白鳥もありますが、フェッテを半分くらいで止めて、シェネ?に切り替えています。プリセツカヤも苦手だったのか?

しかし、ここで私は強く思うのですが、32回転しなくてもいいと思いませんか?
あれは、「(アタマの軽い)ジークフリートをだましたじょー!!」という悪魔の勝利のガッツポーズ、といったものでしょう。

32回転してそういうことが伝わればいいけれども。危なそうだったら、他の振り付けにしちゃだめですかね?それは逃げなんでしょうか?

以前、身近に「バレエは芸術ですか?スポーツですか?」と質問してきた人がいました。
でも、32回転できないとねえ・・・、とか、全ダブル×32回できまっせ-!!最後の方はもうトリプルっすよ!!というようなことを、あまり言っていると、いらぬ誤解を生んでも仕方ないよなあと思います。

そもそもフェッテを始めるまえの、準備のポーズがありますけれども、表現の中に、ああいった技術的な都合でしかないものを入れるのは、屈辱じゃないでしょうか。舞台裏が間違って見えちゃった類いの事に、私には思われます。

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往年の名プリマは、他にもたくさん。動くマーゴ・フォンティーンもあるよ。
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スタジオDVDライブラリーの(ほとんど)すべてを見た私のおすすめDVD その1

①レッスン物がすばらしい

特におすすめなのは、パリオペラ座のエトワール出演の2種類。
ほとんど本番の舞台より美しい!と言いたい。


本番よりも稽古が美しいのでは、やや問題な気もしますが・・・。
ということは振り付けや衣装や演出は余分なものだったのかあー!?ということに、なりかねませんから。でも、そういう公演も実在するっ!!(小声で断言しよう)

しかしそれにしてもすばらしい。バレエの基本のポーズ、動き、それで培われる肉体のどれもが、本来、これほどに美しい、ということの証と思います。

ドロテ・ジルベールの方では、私生活のパートナーも一緒に出ています。ドロテさんはエトワールですが、彼のほうは、少なくとも撮影時点ではもっと下の階級。
そう思って見るせいか、エトワールの動きのほうが、すべからく理にかなってスムースで美しいように感じられます。男女の動きの違いもあるでしょうけれども。先生方、どんなものでしょうか?

ドロテ・ジルベール パリ・オペラ座エトワールのバレエ・レッスン 上巻 <ウォーミングアップ&バー・レッスン> [DVD]ドロテ・ジルベール パリ・オペラ座エトワールのバレエ・レッスン 上巻 <ウォーミングアップ&バー・レッスン> [DVD]
(2012/01/15)
ドロテ・ジルベール、アレッシオ・カルボネ 他

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シアラヴォラの方では、それぞれの動きに、自然な感情が備わっているところがすばらしいと思いました。顔の表情も、微妙に変化していきます。基本的な稽古なので、もちろん、ストーリーがあるわけではないのに、何やら、動きと内面との間に、影響し合う何かがある様子です。

パリ・オペラ座エトワールのマスタークラス [DVD]パリ・オペラ座エトワールのマスタークラス [DVD]
(2013/05/22)
アンドレイ・クレム&イザベル・シアラヴォラ

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アレッサンドラ・フェリ『ジゼル』

フェリのジゼルが現れると、東京文化会館は、ウィリの跳梁跋扈する異界へ変じた


『ジゼル』といえば、アレッサンドラ・フェリの『ジゼル』は過去見た全てのバレエ公演のうちで、いえ、それよりも、生で見た全てのパフォーマンスのうちで、最も心に残っています。

これは世界バレエフェスティバルの中で、ウィリになったジゼルの登場から最後までをやったのでした。相方は覚えていません。まわりは東京バレエ団の人が固めていました。

登場したフェリに向かって、会場中の空気が冷たく湿って、じっと密度が濃くなっていくようでした。どのように素晴らしかったかは、具体的には説明できません。

ただ、フェリは恐らく、とても正しく踊っていたのです。

ちょうど、二枚の薄紙に各々書いた、合同の絵を重ね合わせるときに、2点が合えば、全部がぴたっと合うように。フェリの存在が舞台全体に、その二つの定点のような効果を与えていました。

フェリを中心に「正しさ」が広がり、ドライアイスはドライアイスであることをやめ、中世ヨーロッパの森深く、真夜中の沼に漂う霧になりました。

今朝、お母さんの作ってくれた味噌汁と納豆とご飯を食べたかもしれない、あるいは、昼にハンバーガーとポテトを食べたかもしれない東京バレエ団のダンサーは、結婚前に死なねばならなかったウィリになりました。

フェリの『ジゼル』はdvdにもなっていますが、このようなマジックを体験するには、会場へ足を運ぶしかありません。

アレッサンドラ・フェリの「ジゼル」ミラノ・スカラ座バレエ(全幕) [DVD]アレッサンドラ・フェリの「ジゼル」ミラノ・スカラ座バレエ(全幕) [DVD]
(2005/05/15)
アレッサンドラ・フェリ、マッシモ・ムッル 他

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Giselle (Ws) [DVD] [Import]Giselle (Ws) [DVD] [Import]
(2001/01/16)
Adolphe Adam、Alessandra Ferri 他

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